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【キーワード】
中小企業の海外展開
環境負荷の少ない医療用焼却炉の普及

【背景】

 タイは、東南アジアの中で中進国として位置付けられ、隣国に比べて環境対応が進んでいるものの、医療廃棄物処理については、まだ十分に適正な対応がなされていない地域でした。そこで、群馬県高崎市にある㈱キンセイ産業は、タイで医療廃棄物用焼却炉(乾溜ガス化焼却装置)を普及させたいと考えていました。

 医療廃棄物は一般廃棄物と異なり、3R(Reduce、Reuse、Recycle)が困難なため、焼却処理が必要です。また地球温暖化対策等の観点からも、できるだけ環境性能の高い焼却炉の導入が望ましいと考えていました。

 ㈱キンセイ産業の焼却炉(乾溜ガス化焼却装置)は、着火後に廃棄物の持つエネルギーを使って自然燃焼し始めるため、従来の焼却炉に比べて重油等の燃料使用量が少なくて済みます。国連工業開発機関(UNIDO)からも還流ガス化焼却装置が「環境に優しい技術」として認定されています。

【案件化調査】

 同社は2014年、JICAの「中小企業海外展開支援事業~案件化調査~」に採択され、案件化調査は2014年10月~2015円9月にかけてタイ南部のプーケット市で実施されました。

【普及・実証事業】

 案件化調査の結果が非常に良かったため、2015年に同社はJICAの「中小企業海外展開支援事業~普及・実証事業~」に申請・採択され、普及・実証事業はタイ北部のチェンマイ市で行われることになりました。

 日量3トン規模の医療廃棄物用焼却炉(乾溜ガス化焼却装置)を設置し、現在チェンマイ大学医学部附属病院から排出される医療廃棄物を適正処理しています。

【関連リンク】

JICA案件化調査(中小企業支援型)

㈱キンセイ産業

UNIDO推奨技術