トップページ » 2013年02月

手作りメタン発酵設備の見学~バイオガスは楽しくて実理がある!~

先日、日本工業大学ものづくり環境学科の佐藤教授の研究室で、手作りメタン発酵設備を見学させて頂きました。

もともと、弊社の森林再生事業「フォレストーリー・プロジェクト」でコミュニティの皆さんからバイオガスに取り組みたいという意見が出ていると聞いていたんですが、大規模なメタン発酵設備はお金もかかるし、そんなに糞尿を集められる程、家畜を飼っているわけでもないので、まずは現地の状況に合った小規模な取組みができないか模索していました。

そんな時、昨年のエコプロダクツ展でブースを見学させて頂いた再生可能エネルギー推進協会(REPA)の奥村理事に佐藤教授をご紹介頂き、特別な技術や道具を必要としない、手軽に作れるメタン発酵設備を見学させてもらえることになりました。

まず、一般的なメタン発酵施設はこのくらいの大きさです。
もしかしたら、少し小さめかもしれません。ちなみにこれはメタン発酵槽だけでこの大きさです。

先日出張で訪れた福岡市大木町のくるるんというバイオガスプラント施設の写真です。

今回見学させていただいたのは、これです!

こんなに小さくても、ちゃんとバイオガスが作れます。
ホームセンターで売っているバケツなどでも、しっかりと蓋をしてガスが漏れないようにすれば使えるそうですよ。
もっと手軽ですと、ペットボトルでも、実験できます。

バイオガスを発生させる方法は、家庭から出る生ゴミ、草、糞尿などを入れて、1日2回ほど撹拌します。
小さいので、撹拌といってもバケツを振るだけで十分なんだとか。
微生物の活動を活発にするために、温度は25℃以上くらいで少し温かいといいそうです。
研究室は寒いので、バケツをお湯の入った曹に入れて温めていました。

バイオガスを作るときの原料は、例えば、バナナの皮+ぬか、

生ゴミ+熟れすぎてしまった果物+草 などなど

もちろん糞尿も使えます。コーヒーなんかもいいそうです。

原料によって、バイオガスの量や発生し始めるスピードは変わってきますが、早く発生させたい場合は砂糖水を少々入れると、1時間後にはもう発生するそうです。

また、phは6以下になると菌が働かなくなってしまうそうなので、定期的にチェックをしたほうが良いそうです。

作ったバイオガスは調理用などに利用できます。

出てきた液肥は、農作物の肥料として利用することができます。

このように、まずは自分で好きなものを入れて実験し、実際にガスを作ってみると良い、と佐藤教授からアドバイスを頂きました。

「自分たちの身の回りにあるものから、簡単にバイオガスは作れる。一旦メタン発酵について理解してしまえば、生ゴミや糞尿を見る目が変わるでしょう。大規模な設備を作るとあちこちから生ゴミをかき集めることになり、出てきた液肥には何が入っているか分からないから、いくら問題ないと説明したところで、農家は大事な畑にそんな液肥は使いたくない。各家庭で取り組む分には、自分たちや動物が食べたものが原料なので、出てきた液肥を安心して農作物に使うことができる。確かにこの手作り設備では大量生産はできないが、微生物の働きを使うので、効率を求めるものでもない。バイオガスの取り組みは、楽しくて実理がある。」

“楽しくて実理がある”

微生物のようすを伺いながら、家庭でおいしいぬか床を作るように、今まで捨ててしまっていた生ゴミや糞尿を活用して楽しくバイオガスに取り組めそうですね。

~~<おまけ>新人の疑問~~

ちなみに、バイオガスはメタンからできているので、使うと地球温暖化を促進してしまうのでは・・・?と思ったことはありませんか?

バイオガスは、植物が吸収して固定した二酸化炭素を、人間や動物が摂取し、生ゴミ・糞尿としてメタン発酵させてバイオガスを作るため、その分のバイオガスは大気にもともと存在していた分とみなされ、地球温暖化の原因にはなりません。

石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料を使うと、新たに二酸化炭素を大気に排出することになるので、地球温暖化を促進させます。

バイオガスは化石燃料を代替して、循環させて使うから、地球にやさしいエネルギー源なんですね。

▲ PAGE TOP

Posted by 土屋めぐみ  2013-02-26 15:10  | Page URL  | Trackbacks (0)

0から調べること。

Value Frontier株式会社インターン生の峯田です。


2月に入り、インターンも残りわずかとなってきました。
やっと、朝9時半から夕方18時半までのサラリーマンのお仕事生活に慣れてきたところなのですが
(あ、すみません、週1サラリーマンと訂正しておきます)、
そろそろ終わりに近づいてきました。
つきましては、一回一回大切にしなきゃと思っている所存です。


さっそくですが、今日は、主に【日本の食品廃棄物の現状】http://www.env.go.jp/council/03haiki/y0314-11/mat05_1.pdfについて調べていました。
梅原さんに頼まれての調べものをしていたのですが、これは、南阿蘇のバイオマス事業の調査の一環のようです。


調べる事柄、調べる目的が理解したものの、
「食品廃棄物」なんて調べたことない。
言葉自体使ったこともない人間なので、その言葉の意味、
また食品資源の利用の全体から調べていくことに。

調べていく上で一番苦労したのが、
食品廃棄物が最終的に再利用されたり、焼却・埋め立てされたりするまでの過程を理解すること。

表を見て、どのように処理されるかの過程を見る。
その過程で食品廃棄物の量が変わっていく。
どんな処理をしたから、廃棄物が分解された?
その処理によって、数値がどう変わったか。


数学は得意であったものの、数値の変化だけでは理解できませんでした。
知らないワードがあるだけでちんぷんかんぷんになってしまう。
小一時間くらい表とにらめっこしていました。
でも、知らない言葉の意味を調べることと
数値の増減を小まめに計算していくしかありません。
そうやって、細かい、一見地味な作業をすることで
数値変化の理由がわかってくる。
やっと、表を読み取れました。


インターンでは、フォレスト―リープロジェクトhttp://www.forestory.jp/や地雷のない未来プロジェクトhttp://www.valuefrontier.co.jp/future_wo_mine/about/index.htmlなどの賞賛企業をリストアップする際などにまずそのプロジェクト全体の概要、活動の背景などを調べなくてはならないときがあります。
その際、文章を読んだりグラフを読み取ったりしてそれをエクセルやワードでまとめなければなりません。
0の知識から、調べ学習を通して一つの考察を作るのは大変苦労しますが、
社員の方が気軽に相談にのってくれるので、相談しながら調査を進め、新しい発見を見つけることができたとき、やりがいを感じています。

最後に、今日インターンでの初体験です。
それは、「電話対応」

正直、緊張しました。
バイト先でお客様の電話にでるものとはわけが違いますね。
まず、電話の相手のお名前をメモとるのを忘れてしまったり、
「土屋様はいらっしゃいますか。」と聞かれて、
「土屋様はいません。」と答えてしまったり。
そもそも、声が低すぎて相手に聞き取りづらかっただろうし。

初体験はぼろぼろでした。
内定先のe-leraningでも映像で電話対応を学びましたが、
本番社会人レベルとは程遠い。
頭ではこうすればいいって十分理解しているんですけども。


でも、やらせて頂いて感謝しています。
電話対応もできないで入社では、話にならないですよね。
そういう基本的なことも身に着けないと、と気持ちを引き締めました。


もう、空は真っ暗です。
そろそろ、退社しようと思います。

▲ PAGE TOP

Posted by インターン生  2013-02-07 17:54  | Page URL  | Trackbacks (0)

CDM植林PDD作成研修に参加してきました!~今更聞けない、クリーン開発メカニズム基礎の基礎~

こんにちは、Value Frontierの土屋です。

先日、国際緑化推進センターが主催するCDM植林人材育成研修国内研修(PDD作成コース)に参加してきました。

CDM植林?
PDD作成??

なんとなく、排出権のこと??

恥ずかしながら、参加してやっと理解することができました。

CDM(Clean Development Mechanism/クリーン開発メカニズム)は、京都議定書の温室効果ガス削減約束を達成するにあたって、先進国が、途上国において排出削減プロジェクトや吸収増大プロジェクトを行い、その結果生じた削減量・吸収量をクレジット(CER/Certified Emission Reductions)として事業に貢献した先進国等が獲得できる制度です。

CDMには15分野のスコープがあり、エネルギー産業、廃棄物処理、製造業、農業、植林・再植林などがあります。今回私が学んだのは植林・再植林CDMのPDD作成方法です。

PDD(Project Design Documents/プロジェクト設計書)とは、国連のCDM理事会にCDMプロジェクトとして登録してもらうための申請書のようなものです。

PDDには、プロジェクトの詳細な情報(実施場所、実施期間、クレジット獲得期間、排出削減技術、プロジェクト境界等)、削減量(もし当該CDMプロジェクトが行われなければ、排出量がいくらであったかというベースラインと比較して、いくらの排出削減・吸収が達成されるか)、環境影響評価、モニタリング計画、利害関係者への対応等を記入する必要があります。

国連に登録されたCDMプロジェクトは、2012年末時点で約5,511件です。中国、インドで全体の約7割を占めています。また、CDMプロジェクトのうち、植林プロジェクトはたったの0.7%で、エネルギー産業分野のプロジェクトが約7割を占めています。植林プロジェクトはインドが一番多く、次にウガンダ、コロンビア、中国、ブラジル、ケニア、チリと続きます。

弊社が森林再生事業を行なっているをフィリピンでは、今までに58件のCDMプロジェクトが登録されていますが、そのうち植林事業はゼロでした。

台風や自然災害の多いフィリピンにとって、気候変動対策は重要な課題です。しかし、植林CDM の規則、例えば土地適格性などが厳格で、プロジェクト実施のハードルが高いことが、植林CDMが進まない大きな理由のようです。

これに対して、COP18でも議論がなされたREDDプラスは、より多くの多様な面積が対象となり、かつ将来の土地被覆見通しがベースになるため、フィリピンにおいてはより実行可能性が高いものと考えられています。

REDD(Reducing Emissions from Deforestation and Forest Degradation in Developing Countries/森林減少・劣化からの温室効果ガス排出削減)は、途上国での森林減少・劣化の抑制や森林保全による温室効果ガス排出量の減少に、資金などの経済的なインセンティブを付与することにより、排出削減を行おうとするものです。

森林減少・劣化の抑制を対象とするREDDに対し、森林減少・劣化の抑制に加えて、森林保全、持続可能な森林経営と森林炭素蓄積の増加に関する取組みを含む場合にはREDDプラスと呼ばれます。

フィリピンの排出削減可能性は2011 年から2020 年までで約38 百万 CO2 トンと推定(出所:林野庁平成23年度CDM 植林総合推進対策事業報告書)されていて、 REDDプラスは数々の国家目標と連携して多方面にわたる社会的、生物多様性面での利益が同時に見込まれるため、関連政策の中で重要視されています。

研修ではCDM植林の国際動向から始まり、研修参加者が実際に実施している植林プロジェクトを事例にPDD作成を行いました。

クレジットを獲得するには、その植林プロジェクトがどのくらいCO2を吸収するのか?を計算し、PDDに記入しなければなりません。

小規模植林事業に当てはまる16,000tCO2/年ってどのくらいの規模・・・?
そもそも木ってどのくらいCO2を吸収するのか、想像がつかない・・

ということで、公園の一角で実際に生えている木で吸収量を測ってみることに。

対象範囲を設定して・・・(縦15m×横25.5mの三角形)

樹高と胸高周囲を測って・・・


エクセルで計算すると・・
約190m2に16本の木が生えていて、14tCO2でした。

なんとなく・・・分かりました・・・!たぶん?(笑)

PDDも無事完成し、修了証書を頂きました。

授与してくださったのは、(公財)国際緑化推進センター理事長の佐々木惠彦氏。
ブログ掲載も快諾してくださり、どうもありがとうございます。

次はREDDプラスの研修も受けてみたいな~と思います!
それでは!!

▲ PAGE TOP

Posted by 土屋めぐみ  2013-02-04 10:27  | Page URL  | Trackbacks (0)
<  2013年02月  >
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28