トップページ » 環境負荷の見える化 » CFPプログラムいよいよ始動! ③コミュニケーションのヒント

CFPプログラムいよいよ始動! ③コミュニケーションのヒント

さて、前回2回に引き続きカーボンフットプリントのお話ですが、今回は「コミュニケーション」について考えてみたいと思います。試行事業から参加されている事業者の方はお気づきと思いますが、今年からカーボンフットプリントは、「CFPコミュニケーションプログラム」という新しい看板タイトルがつけられました。なぜ「コミュニケーション」が加わったのでしょうか。プログラムの基本文書を紐解いてみましょう。

~以下抜粋~
「・・・・本プログラムでは、CFP算定結果に基づいて開示する「CFP宣言」、すなわちCFPマーク、数値表示、追加情報およびプログラム運営者の管理するウェブサイトにおいて公開される詳細情報を用いて、CFP宣言を行う事業者が利害関係者とのコミュニケーションを行い、以下の便益を得ることを目的とする。」

つまり、このプログラムは製品のCFPを算定して認証を受けてお終いではなく、CFP宣言の内容について、利害関係者へ適切に伝えることによって、CFP宣言によるメリットを得ることを目指したプログラムであることが分かります。

ではCFP宣言によるメリットとは、どのようなことが考えられるのでしょうか。CFPプログラムでは、主なメリットとして以下の4つを挙げています。

①製品のライフサイクル全体を通して排出されるCO2排出量を「見える化」すること

②事業者と消費者との間でCO2排出量削減行動に関する「気づき」を共有すること

③「見える化」された情報を用いて、事業者がサプライチェーンを構成する企業間で協力して、更なるCO2削減を推進すること

④「見える化」された情報を用いて、消費者がより低炭素な消費生活へ自ら変革していくこと

このうち、①についてはCFPマークと数値表示によりほぼ達成できる内容だと思いますが、②についてはどうでしょうか。排出削減行動に関する「気づき」を共有するためには、もう一歩踏み込んだ情報がないと難しいでしょう。そのためにも、例えば「つくる」「はこぶ」「使う」「すてる」のうち、どの段階が大きいかを円グラフで示すなど、CFPマークと数値以外の追加情報を表示することができます。特に使い方の工夫やリサイクルによって、CFP削減ができる場合等は、積極的にそのような情報を追加することが期待されます。また店頭でのCFP宣言の説明や、イベント、環境教育など、様々な機会を通じて「見える化」についての情報発信をしていくことが、④の消費者行動のきっかけとなることも期待されています。

一方で③については、CFP算定時にお取引事業者に対し、データ提供などの協力依頼をする機会も増えることになる訳ですが、結果として取引先の工場や事業所でのCO2削減余地が見出される可能性もあります。実際には、「省エネでエネルギーコストが下がったなら、卸値を安くして」と取引先から言われることを懸念する声も聞かれますが、今後バリューチェーンの「見える化」が進めば、A社の削減は、取引先全社にとっての削減の一部になることから、より多くの企業が「見える化」に取り組むことで、さらなるCO2削減への動きが期待できるかもしれません。また新しいCFPプログラムでは、中間財にもマーク表示ができるようになり、B to B 製品のCFPコミュニケーションがしやすくなりました。

次回は、実際にCFP宣言をされている事業者様の事例をご紹介しながら、具体的なコミュニケーションのヒントを探ってみたいと思います。

 

▲ PAGE TOP

投稿日時 2012年08月27日 15:46
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:

トラックバックはありません